中途採用試験を突破して地方公務員になったわたしが1年で県庁を去ることになったのは、ブログが職場にバレたから

わざわざ民間企業で働きながら夜中に試験勉強をし、苦労して入った県庁をなぜわたしが辞めることになったのか。

これまでこのブログで退職理由を語ることはありませんでした。

今回は地方公務員を辞めた理由について記したいと思います。

とはいえ、タイトルにもある通り、直接的なきっかけとしては「ブログが職場にバレたから」ですので、「辞めた」というよりは、
「辞めさせられた」
「辞めざるを得なかった」

という表現が正しいかもしれません。


わたしは民間企業時代、地方公務員に転職する以前から個人ブログをやっていました。
もちろん匿名でしたし、極力固有名詞を出さないようにしていたのですが、日記ブログで日常生活を綴っていたので、見る人が見れば誰が書いているのか特定できるような内容でした。

「某民間企業で営業をやっています」
「地方公務員に転職することにしました」
「働きながら公務員試験の勉強をしています」
「某県庁の中途採用試験に合格しました」
「某県庁で働き始めました」
「某県庁の職場の雰囲気はこんな感じです」
「県民のために日夜頑張って仕事をしている尊敬できる先輩がいます」
「一方で、残業代目当てでダラダラ残業をしている職員もいます」


などなど。



4月に県庁に入り、半年以上たった11月のとある日に、総務部人事課の職員から電話がかかってきました。

「ふぐたさん、お話を伺いたいことがあるのですが、今から時間を取れますか?」

公務員の方なら分かるかと思いますが、異動の時期で無い限り、普通に働いていて人事課から呼び出されることはまずありません。

とてもイヤな予感がしました。


呼び出されたとおり人事課の会議室に入っていくと、私に電話をかけてきた職員を含め、部屋の中には3人が並んで座っていました。

面接のような格好で、3人の対面に座るわたし。

「いきなりですが、ふくださん、このブログをご存知ですか?」

真ん中に座っていた人事課職員がA4サイズのコピー用紙を1枚、わたしに見せてきました。
それは、わたしのブログのトップページを印刷したものでした。


『こんな形で呼び出している以上、人事課はおそらく全て裏づけを取っている。しらばっくれても逆に立場が悪くなるだけ』

そう判断したわたしは、
「はい、知っています。このブログを書いているのはわたしです」
と、正直に答えました。

とにかく冷静を装いましたが、正直、頭の中は真っ白な状態でした。
なぜバレたのか・・・


「職員から、「県庁職員と思われる人間が、ブログをやっている」という内部通報があったので、確かめさせていただいた次第です」

「別に個人でブログをやろうが、FaceBookをやろうが、それは一向に構わないのですが、昨今は県民の目も厳しいので、不適切な書き込み、県民を誹謗中傷する内容であったり、機密情報を漏洩するような内容であったりするものが書かれていないか、全ての記事をチェックさせていただきました」

人事課職員は続けます。

「例えばこの記事。ふぐたさん、「残業代目当てでダラダラ残業をしている職員がいる」って書かれていますよね。これ、県民の方が読んだらどう思われますかね?こんな職員がいるなんてけしからん!って、県庁への信頼、職員全体への信頼が揺らぎますよね。これはマズいんじゃないかなと思うんですよね。信用失墜行為」

「それと・・・」

「ふぐたさん、このブログに広告貼られてますよね?アドセンスっていうんですか?よく知らないんですけど、広告収入が入るんですよね?ふぐたさんに」

「副業ですよね?」

「民間からの中途採用ですから、ふぐたさんはまだご存じないかもしれませんが、公務員って副業は禁止なんですよ。これはアウトなんじゃないかなあ」



ブログを書くことは個人の自由です。

公務員であろうと、運営している事自体は問題ありません。

「信用失墜行為」と言われた件も、もとはといえば、ダラダラと残業をしている職員の存在自体が悪いわけですし、そもそもわたしはその人個人の名前を出して攻撃したわけでもありません。

しかし、アドセンス広告はしくじりました。

以前勤めていた会社には副業禁止規定が無かったため、完全に油断していました。
だいたい、その当時、わたしが運営していたブログの収入なんて、月に300円程度(毎月3,000PV)ので、「副業」という意識すらありませんでした。



その後、1ヶ月ほどかけて人事課の事情聴取を受けました。

もちろん、当時運営していたブログは、人事課から呼び出されたその日の夜にアカウントごと削除しました。

広告収入が微々たるものであったこと、民間からの中途採用であり初犯であったこと、そして何よりブログの広告収入がそもそも公務員の副業禁止規定に明確に該当するのかどうかの基準がはっきりしていないことを理由に、結果として、総務部長からの「厳重注意」という「懲戒処分」にも満たない軽いもので済みました。

ですが、このブログ身バレ事件をきっかけに、わたしは県庁を去る決意を固めました。

何しろ身バレのきっかけが、「職員からの内部通報」だったのですから。

職員の誰かが、
「このブログ書いてる奴、うちの職員っぽいな。広告貼ってるし、人事課に言いつけるか」
と、考えて行動したわけです。

もしかしたら同じ課の職員だったかも知れません。

疑心暗鬼と言えば良いのでしょうか。

「この中の誰かに自分のブログが読まれていた」
「少なくとも、人事課職員と総務部長はブログを書いていたのが自分だと知っている」
「2~3年後の人事異動で、あの人事課職員と同じ課に配属になって、一緒に働く可能性だって否定できない」


こんな風に考えると、もうわたしに残された道は「退職」しかありませんでした。


今でこそ自由気ままにブログを書いているわたしですが、このような恐ろしい経験もしています。

ブログは全世界に配信しているという意識を忘れてはいけません。

皆さんもお気を付けください。