公務員試験の志望動機について~テンプレートはありません~

新卒だろうと転職だろうと同じですが、公務員試験の志望動機には、「こう答えれば絶対に合格する」という「正解」などはありません。

Googleで「公務員 志望動機」「公務員 面接 志望動機 例」などというキーワードを打ち込めば、それだけで合格できる志望動機が手に入る、そんな都合のいい話はないということです。


以下は、わたしが最終合格した都内の某市役所の面接カードに書いた志望動機です。

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『転職する理由又は本市で働きたい理由(250字程度)』

現職である○○社での営業という仕事は、やりがいがある一方で、会社にとっては利益があることでも、それがこの国、地域にどれだけ貢献できているのか、疑問に思うことが多々ありました。そして、次第に、より大局的な視野を持って働くことができる公務員の仕事に憧れを抱くようになりました。
貴市は東京都内にありながら自然豊かであり、都市と自然とが共生したこれからの地域モデルになれる自治体だと思います。地域の資源を活かした産業振興やまちづくり等に取り組むことで、貴市の魅力向上に私も貢献したいと、転職を決心するに至り、志望しました。

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これはあくまでも面接カードに書いた内容で、実際の面接では、この内容に情報を付け加えながら、より詳しく志望動機を語りました。

付け加えた情報の例としては、

・現職の民間会社に入社した理由
→「当時は○○という仕事がしたいと考え、入社した」

・現職での仕事の内容
→「営業として本社とお客さんの橋渡し。プロジェクトリーダーとして全体のマネジメントに従事」

・転職しようと思った理由
→「地域貢献への思い。地に足をつけた仕事をしたいと考えるようになった」

・なぜ本市なのか
→「貴市には縁もゆかりもない。しかし、都心からのアクセスの良さ、自然が豊かであことから、一度は住みたいと常々考えていた。大好きな貴市の魅力向上の一翼を担いたいと思った。国家公務員や県ではなく、基礎自治体から、地域からこの国を盛り上げていきたい」

・本市で何をやりたいのか
→「環境対策やまちづくりといった分野に興味がある。これまでの経験や知識を直接活かすことは難しいかも知れないが、業務調整能力やコミュニケーション能力といった対人関係能力には自信があるため、その能力は活かすことができると思う」



正直、上記を読まれると、「あー、この程度の志望動機でも合格するのか」という感想を抱かれるのではないでしょうか。

その通りです。

結局、ネットや受験生が良く手にする定番本である「現職人事が書いた「自己PR・志望動機・提出書類」の本」などに散逸される、薄っぺらい他人の言葉の志望動機よりも、自分自身の言葉で、正直に語ることが重要なのです。

そして、「面接の場でこの志望動機を語った場合、面接官はどんな質問をしてくるだろうか?」と想像し、想定問答を準備しておくことが大切です。

もちろん、想定問答も正直に、自分の言葉で準備しておく必要があります。

わたしは面接対策として、「○○と聞かれたら、△△と答えよう」というような感じで、30以上の想定問答を準備していました。

想定問答を準備していると、自然と志望動機が深まっていくというメリットもあります。

面接官から深く突っ込まれても、二の矢、三の矢の質問が飛んできても、それを返せるように思考トレーニングを積んでおけば、自然と洗練された志望動機になるということです。

わたしは、「公務員は安定したイメージがある。だから転職しようと思った」ということですら、面接で正直に語りましたが、普通に合格できました。

面接官は、「あー、やっぱり民間の人から見るとそういうイメージあるんだね」というような感じでニコニコと話してくれました。

正直が一番です。